普段私の家で暮らしている大久保にも自宅というものがあり、出来る限り私も訪ねるようにしている。私の家から近くはないが、繁華街の比較的近くにあるマンションの一室がそれで、ハーフフロアまるごとが大久保の家だ。ほかに大久保はマンション経営もしていて、つまり何も企業に勤めなくとも充分に暮らしていけるのだが、どうやら働くのが好きらしく、マンションには仕事部屋まであった。
 無論客室もあるわけだが、私がそこを使ったことはない。
「どうぞ」
 大久保が開けた扉の向こうには、大久保の世界が広がっていた。マンションなのに樹の香りが漂う落ち着いた雰囲気のする部屋は、やはり大久保らしいと思う。
 そのまま歩を進めると、一枚ガラスの出窓から見渡せるイルミネーションが私たちを迎えた。
「………」
 私はここからの景色が、朝になると酷く美しいことを知っていて。
 こうして明かすこの夜が、なによりも心地よいことを知っていて。
 だから私は目を閉じる
 自らで今日という日に幕を下ろし次に目が覚めるまで、彼以外のすべてを遠ざけるために





0時を過ぎました→O「明日、私の家にいらっしゃいませんか?」、K「いいのか?」
1時を過ぎました→O「木戸さん…」、K「あ、う…」
午前2時過ぎです→K「はぁ、はぁ…」、O「続きは今夜、ですね」
午前3時です→K「(すやすや)」、O「(満足)」
4時過ぎです→熟睡中。
5時を過ぎました→K「(ぐっすり)」、O「(木戸をそっと抱いて香りをかいでいる)」
6時を過ぎました→O「(シャワーを浴びている木戸の背中から腕を前に回して)おはようございます」、K「!……お…はよう…」
7時を過ぎています→K「なるべく早く帰るから…」、O「お迎えに上がります」
8時を過ぎました→K「(歯を磨いている)」、O「(玄関の鏡を磨いている)」
9時を過ぎました→O「お気をつけて」、K「行ってくる」
10時です→K「(国会で談義中。飲み物は持参の水筒なのが可愛いと、視聴率が上がる)」、O「(木戸の家の窓を拭いている)」
11時を過ぎました→K「(国会で討論中。澱みない言葉遣いと鋭い視点で見事に論破。衛星でも放送されて各国首脳が彼を招待すると発言し合い、当面各国間で争いになる見通し)」、O「(掃除をする手が止まる)国連までが出てくるとは、さすが俺の木戸さん…」
12時です→O「(鍵をかけて木戸の家を出る)♪」、K「(控え室で昼食)」
1時を過ぎました→K「(お車で移動中)」、O「(買物を終えて自宅マンションに着く。大量に買い込んだらしい)」
2時を過ぎました→O「(浮かれながら軽い昼食を摂っている)」、K「(真剣に事務所で打ち合わせ)」
3時を過ぎました→K「(資料に揉まれているのが可愛いと、秘書が隠し撮り。事務所のなかで密かに開催されている「俺たちの木戸先生コレクション」に入選)」、O「(掃除開始。風呂洗いも念入りに)♪♪」
4時を過ぎました→O「(料理開始)」、K「(パソコン画面をみたまま思考中。)」
5時を過ぎました→K「(物凄い勢いでパソコンに打ち込んでいる。このときに声をかけても絶対に反応しない)」、O「(味見をしている)完璧だ。ゼリーもつくるか」
6時です→O「(テーブルセット完了)♪♪♪」、K「(打ち込み終了。パソコンを閉じて帰宅準備。大久保にメールをしている)」
7時を過ぎました→K「(大久保の車に乗り込む)遅くなって済まない…」、O「そんなことありませんよ(木戸の秘書から、木戸が作成した文書の出来が完璧過ぎて涙が出る、来週の国会では絶対勝つ、と報告があった)」
8時を過ぎました→K「美味しい」、O「今夜はゆっくり食べて下さい。ゼリーもありますから」
9時を過ぎました→O「お口に合いますか?」、K「(こくりと食後のワインを飲む)…うん…」、O「(ニヤリと笑って)…普段よりもきつめのものなのですが」、K「……(時すでに遅し。酔いがまわってきた)」
10時を過ぎました→K「(酔いに頬を染めて)大久保…」、O「(抱き寄せながら)可愛い方だ」
11時を過ぎました→O「木戸さ…っ」、K「(無言で大久保にすがりつく)」

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覆霞レイカ・ぷれぜんつ