今日は帰りが遅くなる、と彼が言うので俺は朝食を多めに作った。
「こんなに食べれない」と返ってきたから、余ったものを弁当にすると彼は苦笑した。
 それでも返ってくるのは、
「ありがとう」
 笑顔が欲しくて拵えたわけではないのに、満たされる。たぶん俺は、このひとがどんなことをしても満たされるのだろう。そうして嬉しいのは、彼も俺と同じ気持ちでいることだった。
 俺に出来るのは、あげられるもの、すべてをあげること。
 敬意と笑みとまどろみと、優しい言葉とその夜を。
 俺たちの命は、限りあるものだから。




0時を過ぎました→「……」
1時を過ぎました→K「(気を失ってぱたりと体から力が抜ける)」、O「おやすみなさい」
もう午前2時過ぎです→二人は熟睡中。
午前3時です→O「風邪ひくといけませんよ(と囁きながら木戸に寄り添う)」
4時過ぎです→K「……こげんな…こごなるじゃろうが…(と、大久保の布団を掛け直す)」
5時を過ぎました→新聞屋のバイクの音にも二人はぐっすり
6時を過ぎました→K「…良く眠れたみたいだ…」、O「今夜も任せてください」、K「……馬鹿…」
7時を過ぎています→K「こんなに食べるのか?」、O「食べさせて差し上げましょうか」、K「…自分で食べる」
8時を過ぎました→O「(歯を磨いている)」、K「(靴を磨いている)」
9時を過ぎました→K「今日は遅くなるから…」、O「寝ないで待ってます」
10時です→O「(自宅で仕事中)」、K「(お車で移動中)」
11時を過ぎました→K「(都内の小学校を視察中。教諭や父兄らにサインを求められる)」
12時です→O「木戸さんはきちんと食べているだろうか?気になって箸も動かない(と言いながらスプーンでカレーを掬う)」
1時を過ぎました→K「油性ペンが切れてしまった。済まないが文房具店に寄ってくれないか?」(その後文房具店でもサイン攻撃に遭い、結局油性ペンを箱で買う。公費ではなくて私費なのがポイント)
2時を過ぎました→O「(『ザ・ワ●ド』を見ている)木戸さんのコーナーが初めとは、ぼり、よか」
ちょっとひと息3時を過ぎました→K「(事務所で仕事中)、O「(メールで送って)終わった。あとは木戸さんが戻るのを待つだけだ」
4時を過ぎました→K「(お車で移動中。必死に資料を読んでいるため酔いもしない)」、O「(冷蔵庫を開ける)今日はビールも買ってくるかな」
5時を過ぎました→O「(買い物中)もう秋刀魚が出てるのか…岩魚も捨て難い」、K「(委員会に出席。取材陣のフラッシュが眩しい)」
6時です→K「(取材陣の質疑に応じている)」、O「(七輪を出してきて庭で秋刀魚と岩魚を焼いている。匂いを嗅ぎ付けてきたお隣さんの田舎から送ってきたという西瓜と茄子とで交換する)」
7時を過ぎました→K「(事務所で仕事中)」、O「出来た…しかし肝心のひとが来ない…」
8時を過ぎました→K「(秘書と打ち合わせ)」、O「……」
9時を過ぎました→O「(カポーン…)一人の風呂は寂しか…」
10時を過ぎました→K「ただいま…」、O「おかえりなさい」、K「シャワーを浴びていいか?」、O「ご一緒します」
11時を過ぎました→O「少しは召し上がっておられたのかと」、K「忘れていたんだ…」、O「(食事を差し出しながら)……木戸さん」、K「ん?」、O「好きです」、K「…何なんだ突然…(と、顔を赤らめる)」


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覆霞レイカ・ぷれぜんつ