朝日がまぶしくて目が覚めた。
 一日ぶりに、体も快晴。
「おはよう」
 木戸さんが起きてきた。
「おはようございます」
「もう平気なのか?しかもそんな薄着で…」
 木戸さんは寒がりらしく、この頃はカーディガンを羽織って起きることが多い。対して、俺はシャツ一枚に薄いセーターを着るか着ないかなので、木戸さんの目には不思議に映るようなのだ。
「ロシアはもっとずっと寒いですよ」
「…それはそうだが」
 俺の答えに木戸さんは苦笑した。
 秋が過ぎ冬を越え、寒冷の地で迎える春は、なによりも貴重なものなのだ。鹿児島で生まれ育った俺は、ドイツに行って初めてそのことを知った。冬は暗く、空はいつも曇っていて、風が本当に身を切り裂いていく。手指も凍りつきそうな気温。
 けれど温かい室内で窓の外を眺めれば、一面の白が俺達を包み込んでいた。
「懐かしいですね」
 俺は言った。
「…クライトベルクのこと?」
「ええ」
「そうだな…」
 木戸さんに会い、木戸さんを抱いて、ふたりきりで過ごした時間が蘇る。閉ざされた空間で俺達は、なにものにも遮られることなく愛し合った。
「帰りたいか?」
 俺のほうに体を寄せた木戸さんが聞いてくる。その体を俺の片腕が抱き締める。
「いいえ」
 俺は答えた。木戸さんは俺の腕のなかで微笑む。
「お前らしい……」
 帰らなくていい。たとえどんなに美しい思い出のなかであっても、そこにいまの貴方はいないのだ。
 貴方も俺も、過去ではなく、いま、ここにいるのだから。



0時を過ぎました→K「あ…いや…!」、O「(もちろん制止はきかない)」
1時を過ぎました→O「木戸さん、」、K「あぁ…」
午前2時過ぎです→K「(もう声も出ない)」、O「…木戸さん…?」、K「……(縋りつく)」
午前3時です→K「んっ…(ばったりと倒れこむ)」、O「おやすみなさい」
4時過ぎです→二人は熟眠
5時を過ぎました→ぴくりともしない
6時を過ぎました→新聞配達の音にさえねんころり
7時を過ぎています→そっとしておきましょう
8時を過ぎました→O「……?」、K「(すやすや)」、O「もう離さないっ…(と抱き締める)」
9時を過ぎました→O「(そろりと起きる。腰が辛い)…俺もまだまだ修行が足りんな」
10時です→K「おはよう…」、O「(朝ご飯を作りながら)おはようございます」
11時を過ぎました→O「今朝の木戸さんにコーヒーはきついですね」、K「声に出さなくていいっ」
12時です→O「今日外出の予定はありますか」、K「いや私は…」、O「じゃぁ今日の貴方は私だけのものということで」、K「…だから声に出さなくていいというのに……」
1時を過ぎました→K「(ソファに座ってカタログをみている)」、O「(ソファに座るKを両腕で抱え上げて自分がソファに座り、Kを自分の膝に座らせる)」、K「……」
2時を過ぎました→O「(おやつを作っている)」、K「(洗濯物を取り込んでいる)」
3時を過ぎました→K「美味しい」、O「良かった」
4時を過ぎました→K「(リビングで本を読んでいる)」、O「(Kの隣でKの写真集をみている)」、K「……」
5時を過ぎました→O「今夜、何にします?」、K「つみれが食べたい」
6時です→O「(Kの要望に答えて、つみれを作っている)」、K「(Oの要望に答えて、ベッドのシーツを替えている)…はぁ…」
7時を過ぎました→K「いただきます」、O「どうですか?」、K「美味しい」、O「私にとって貴方の笑顔ほど美味しいものはありません」、K「……」
8時を過ぎました→二人で食器を片付けている
9時を過ぎました→二人でテレビをみている
10時を過ぎました→O「一緒に(風呂に)入りましょう」、K「…うん」
11時を過ぎました→K「あ、やめ…」、O「(無言で押し倒す)」

season2/// ◇MondayTuesdayWednesdayThursdayFridaySaturdaySunday
Back
覆霞レイカ・ぷれぜんつ